知的障害の子とボドゲを遊んでみる 194

ミスター(息子)のステータス
11歳(小学校六年)
文字…大分漢字は読める、おまけに失敗を恐れない。
計数…30くらいまでならぱっと可能。なんとなくかけ算も。量目を見切るのはまだ苦手。
計算…一桁なら加減の暗算できるように。繰り上がり計算は相変わらず苦手。
会話…能動的に喋るようにはなっている。接続詞と敬語苦手。

いやなんだ、とてもとても久しぶりに自宅でボドゲをしている。
というか息子氏、飢えてたらしい、ボドゲに。

ここ最近はミスターも時間の使い方がきっちりしてきてて(というか発達障害児は予想外の出来事が大嫌いだ)
それが故に、やりたいって言うまで、なにか父と2人きりになるタイミング以外ではボドゲ出さないようにしてたんだけど、
ちょっと愕然となる事実を知って。いや事実かどうかはまだ確証がないんだけど。
曰く「小学一年生くらいの記憶は全然ない」
うちの子は知識の凸凹が激しい。スキー場やリフトの話なら西暦年月日レベルで設置日とか記憶しているのに、
日本の歴史とかさっぱりだ。興味のないことには食指が動かない。
動かないことに対しては記憶バッファがそもそも割り当てられないらしい。
私自身は逆に無駄記憶力というか、アンテナ張って無くても覚えてしまう余計な事が多い位なのでこの話はわりとショックだった。
可能な限り楽しいことを提供しよう、とは常々思っていたけど、楽しいことで埋め尽くさないとヤバイに変化した瞬間だった。
そうは言っても限度はあるんだけども。
これ書いてる今も「そんなことってある?」ってなってる。

●オセロ-3

きっかけというかなんというか、イオンモールで一緒におもちゃみてたら、奥さんが「オセロくらいならできるんじゃね?」という話だった。
そこで買い求めて家で遊ぶ、を一瞬考えたんだけど、そこに置いてあったオセロはどうも小さくて視認性がよくない。
本当はマグネットオセロを求めたいところだったんだけど、今って標準のサイズが25cmらしく、うーんもうちょっと大きいのを所望したいということで
もう少し待ってもらってから改めて通販で買い求めた。30cmのやつ。
初回はハンデ無しでやったんだけど、圧倒的にこっちが強い。
で、2回目は先に四隅に置いてもらうハンデを付けてやってみたが、さすがに負けた。
3回目はじゃあということでハンデ3にしてみたんだけど、これが良い勝負になって、こちらの逆転勝ち。
「挟まない場所には置けない」を徹底して覚えてくれたんだけど、
そのせいで「相手が置けない場所を作る」発想には至れていない。そりゃそうか。
ゲーム自体は大変気に入ってくれたので、今後も連打する模様。

★観察できた内容
このゲーム、やることは大変シンプルだ。挟める場所に石をおいてひっくり返すだけ。
挟めないならパスだし、置ければ置くしかない。
飲み込み自体は一瞬でやってもらえた。
ただ、斜めに挟むという見立てが大変苦手なようで、あからさまに斜めは座標ズレてひっくり返そうとする。
この辺の視点の歪んだ感じはなんだろう、とても研究の余地がある。
もしかしたらコレ解決の糸口掴めれば他のいろいろな問題も少し前進するやもしれぬ。

●どうぶつしょうぎ-2

アブストラクト縛りというかなんというか、オセロやってるから将棋もやってみるかということで出してみた。
実はコレ、相模原にいるときに買っていた。
もしミスターが大きくなって、複雑なルールを飲み込めるようになったら、4歳くらいになったらやれるといいなと思って。
実際は買ったすぐあとにもろもろの障害が発覚して10年ほどお蔵入りになっていた。
ようやく遊んでいいかなと思えるくらいにはなったので、出してみようと。
躊躇していた一番の理由は自分のターンでやれることが大杉問題。
コマは4つだけど、動ける範囲がそれぞれのコマで違い、相手のコマに重ねると相手を捕まえることができ、
捕まえたコマは自分の番になったら再利用することができる。多すぎる。
ただ、うちの子ももう大きくなった、来年は中学生だし、ある程度コミュニケーションも取れるし、
130あまりのボードゲームを経験してきた蓄積もある。なんとかなんじゃないかそろそろ、と思ったわけだ。

★観察できた内容
ミスター大苦戦w
wを付けてられるのは本人至って楽しそうだからなんだけど。
このブログにゲームの回数書いているときは、1日に立卓した回数を書いている。
だから2回目なんだけど、ゲーム数はゆうに30を越えている。
どうぶつしょうぎはアッという間にケリが付くゲームだし、ミスターは考え無しに打ってくるから1ゲーム1分弱で終わる、大体。
打たれても打たれてもなお食い下がって楽しんでいる、すごい。
負けてるってことは認識しているし、ライオン(将棋で言う王)がやられたらゲームセットって認識しているのに、
悔しさよりさきにリベンジマッチの依頼がくるのだ。
具体的な問題点は、やはり視点が狭いので、「今接している」状況にしか対応できない。
あと相手のコマを捕まえることに拘っていない。
このへんバックストーリー言わなかったのが失敗だったかもしれん。
将棋もオセロも盤面全体をみてないと厳しいゲームだ。
全体を見るなんて芸当が出来るようになったのは私も中学に入ってからだし、勉強をしてからだ。
先は長いとおもうが楽しんでやれるうちに楽しんでもらおうかな。

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