知的障害の子とボドゲを遊んでみる 192

ミスター(息子)のステータス
10歳(小学校五年)
文字…大分漢字は読める、おまけに失敗を恐れない。
計数…30くらいまでならぱっと可能。なんとなくかけ算も。量目を見切るのはまだ苦手。
計算…一桁なら加減の暗算できるように。繰り上がり計算は相変わらず苦手。
会話…能動的に喋るようにはなっている。接続詞と敬語苦手。

●鉄道花札-1

花札…について、有名すぎるくらい有名な和製カードゲームだと思っているんだけど、
有名なんだけど、あまりプレイ人口がおらんかな?という不思議なゲームでもあったりする。
オリジナルの花札とはちょっと毛色が違って、すべての札に鉄道の絵が描いてあり、
季節札4枚を揃えると鉄道1編成分になるという鉄道好きに差し込んだ感じの花札。
遊び方は花札を知っていればさして問題はない。
今回はこいこい…をもじった2人用のゲームを行った。
こいこいとかけ声が違う。こいこいの場合は「出発進行」
勝負の場合は「ご乗車ありがとうございました」
こいこいにある倍付ルールは存在しない。
最初は6回戦で行う予定が、ハマってくれたので12回戦フルで戦うことに。

★観察できた内容
序盤は私自身がこいこいのルールを素で忘れていたりしてちょっと混乱させてしまう。
マニュアルがちっさいので可読性に難があり、手役の説明が不足してしまうが、
とりあえず1編成つくったら「ご乗車ありがとうございました」でいいよと言ったら
水を得た魚のごとく編成をつくりだす。
正直倍付ルールがなければ細かく刻んだほうが強いんじゃないだろうかこのゲーム。
序盤にリードを奪われたまま6点差で敗北。
本来季節札だけを揃えても手役にはならないんだけど、
そこに編成という要素を足してしかも6点役を与えたのが普通に考えたらバランスブレイクなんだけど
ミスター的にはそれが大正解だった。ツボにはまってた。

●街コロ-3

定番町作りゲーム。
ミスターは忘れた忘れたいいつつ結構ルールを把握してやがるので、それなりにやったかなと思いきやまだ3回目。
今回はシャープの拡張を入れてプレイ。

★観察できた内容
「コンビニ買うゲームでしょ」
このゲームを出したときにミスターが最初に放った一言。
そしてその宣言通り、ミスターは2金でたらコンビニを繰り返し、
サイコロ4を出し続けてあっというまにランドマーク4つを完成させてしまった。(つまり私の負け)
ドミニオンでは単一のカードのみを運用して無駄な手数を減らす「ステロイド」という先方があるが、
まさにコンビニステロを見せつけられた瞬間だった。
こちらがせっせと森林を揃えている間にそれはもう鮮やかにゲームが収束していった。
というかそろそろミスターにドミニオン教えてもいんじゃないか?
盤面がバラエティに富んでいて、筋がいろいろある状態からやることを単純化したってのは素晴らしい成長だ。
たまたまコンビニが好きだったからというのもあるけど、そうやって人は戦法を身につけていくんだと思う。

●キャプテンクラー-1

例によってジャケ買いした一品。
箱の上下を組み合わせてロングボードを作り、その上で球を転がして、宝石をボード下に落とし、
落とした宝石を支払って金を獲得し、4種の金貨を揃えた人が勝利。
勝利するまでのプロセスは結構長い気がするが、やってみるとあっという間だ。

★観察できた内容
私はおはじき系ゲーム大好きで、ミスターはおはじき系ゲームが苦手だった。
苦手な理由は、ミスターがうまくデコピンができないことに起因する。
なので、ピッチカーをやったときからどうすればおはじきに参加できるか、を考えてきたので
道具があればなんとかなるんじゃないか、という思想は常にあった。
今回のキャプテンクラーは球を転がすゲームだけど、塩ビパイプをくぐらせる、という条件が良い。
強いて言えば塩ビパイプをボードにくっつけるがうまくできなかったので、
開始線より前からボールを転がす場面が散見された。
この辺うまくフォローできなかったな。
コツを掴んでからはとにかくたくさん宝石を弾けば良いということに気がつき、
私が気がついたら弾くべき宝石が殆どなくなっているという事態に。あ、これも先手有利だ。
上級者ルール用にプラ製の樽が障害物として用意されてるんだけど、次はこれもつかったほうがええな。
私がせっせとノルマとなる宝石集めている間さっさと金貨4枚集められてしまい敗北。

●ズーロレット:ミニ / ジュニア-1

比較的好きな方なんだけど、長野で立ったのをみたことがない、動物園経営?ゲーム。
…の簡略版。
和訳するときにどっちにするか悩んだあげく並記するという暴挙に出た子供版だ。
本来のゲームは動物をトラックにのせて自分の動物園に運び、
単一の檻にできるだけ同じ動物を集め、お金(=勝利点)を稼ぐゲーム。
アクションは山札から動物タイル引いてトラックに動物タイルを乗せる、トラックを自分の動物園に移動させる、の2種類で、
プレイヤー全員がトラックを移動させたらトラックに乗っている動物タイルを配置してラウンド終了。
動物タイルが引けなくなったらゲーム終了フラグが立ち、最後のトラックの配置を終えてゲーム終了。
終了時に単一の動物が多ければ多い程加速度的に得点が伸びる。
逆に単一の動物が置けなかった場合は強制的に「小屋」にタイルを配置することとなり、
小屋に配置したタイルは1個-2点というバカにならない減点が付く。
簡略部分は動物の数と檻の数を減らして分かりやすくしたところかな、
むしろこれがやれるんだったらオリジナル版やってもいいんじゃないかと思う。

★観察できた内容
「えっ、動物園…?」
最初の一言がこれ。
2人戦だったので7種の動物のうち4種選ぶのたが、選べる動物がキリン、インパラ、ラマ、サイ、ゾウ、ダチョウ、ミーアキャット、オオカミ
檻が3つしかないのはゲーム的には楽だけどミスター的にはこんなんが動物園?ってなるわけだ、無理もない。
外国いきゃわりとこういう単科とまではいわんが、シンプルな動物園てわりとあるんだけど、
日本の動物園はバラエティに富んでるしなあ。デカイ自宅に3種類のペット飼ってる感じだったっぽい。
(そしてペットというには少々獰猛さが高い)
私もミニはやるの初めてだったので、動物タイルの引きもさることながら、
ポンポントラック動かしてできるだけ単品を入れるようにしていた。
ロスは減らしていたつもりだったんだけど、地形タイルのプラスを殆ど度外視してしまっていたせいで、
2点差でミスターに負けてしまう。
トラックは満載じゃなくても、目的に沿った動物タイルの配置がしたければすぐに走らせても良い。
減点タイルを配置するくらいだったらとっとと走らせる、を実施していたら逆に面白がられた。
ミスター的には「ドロボー!」って感じだったんだろうけど、子供には反復運動がとてもよく刺さるので
ドロボー!したことについては不問だったみたいだ。
3タイル乗るトラックに1しか乗せないで走らせる意味はロス軽減だったんだけど、
ミスターにとっては満載じゃないトラック走らせる行為は意味不明だったし、とくにそれについて説明はしていない。
最終的な減点を防ぐ、というのはわりと高度な駆け引きになると思うし、
実際それを要求しようとして負けるんだから世話はない。

なんにせよ一日ボドゲして全敗したのは初かも。ミスターよく頑張ったぜ。

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