知的障害の子とボドゲを遊んでみる 96

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●ファイアドラゴン

3つめのゲームは選んで良い、とのことだったので、メイクンブレイクでもやろうかなーと思ったら、
逆指名が入ってファイアドラゴンに。
3つめのはずが1つめにやってるし、いろいろ違うw
すごろくしながら宝石を集めていくゲーム。
ただし宝石は中央の火山に宝石がストックされ、かつダイスが火山の目を出さないと場に出てこない。
2匹のドラゴンうち任意のドラゴンだけ進めることができる。
相手のドラゴンに重なれば相手から1つ宝石を奪うことができる。
雲の上のユニコーンより1ランクアップした感じのすごろく。
全体的に良く出来ているんだけど、宝石がもうちょい大きかったらなあ。
(そしたら火山から溢れかえるわけだが。)

★観察できた内容
昨今のミスターはきちんとルールを守ってやる成長っぷりが凄いと褒め倒しているけども、
ファイアドラゴンも例にもれず、きちんとゲームになった。
元々通常ルールで運用していたので、すごろくのマス目移動が怪しい以外は
あまり問題がなかったのだが、今日みたらすごろく部分もきっちりこなしていた。
ただ、やはりというか手駒2個の利害をあまり気にしていないらしく、
概ね大きいドラゴンばかり動かしていた。
大小2個のドラゴンがあるから、好きな方を動かして良いし、
宝石がとれそうとか、パパのドラゴンに重なりそう(宝石1個奪える)なほうを動かすといいよ、
とは言った物の、ピンときていない模様。
勝負は29対33で俺の勝ち。
思い入れはまだそんなにないから悔しがり度合いはそれなりだけど、
今回は上記の話を踏まえてきっちり振り返りを行った。
覚えていることは多分ないんだけど、積み重ねていくぜ。

●キングドミノ

このゲーム、なんかタイトルを覚えて貰えない。
どれがやりたいの?と聞くと、うーん、あれ、あの置いてくゲーム、王様のやつ!とか言う。
キング=王様って翻訳できるほうが凄いとおもうんだけどどうなんでしょう。

★観察できた内容
いつも通り、5×5のプレイマットだすかな…と準備し始めたら
「大きいやつがいい!」と言い出す。
そう、7×7のプレイマットを指定したのだった。
大きくて大変だし、前回それで負けてたんだけどいいのかな?と思いつつ準備。
いつもの机ではプレイマットと場札出してスペースが埋まるので、
俺は床にタイルを置くスタイル。
7×7のプレイマットに対して、X3Y4の位置に城を置いて、真ん中!と言ってたので
真ん中はX4Y4の位置だよ、と修正してあげる。
修正したけど、このズレがミスターの平常運転。
修正したら、「やっぱり端っこがいい」と言い出してX0Y7に城を配置したので、
「別に構わんが、上と左がなんもタイル置けないよ?」と言ったら、
X4Y6に修正した。端っこには寄りたいらしい。いかにも自閉症な反応だ。
(実生活でも狭いところ大好き)
最初から思っていたけど、わりとよどみなくタイルを選んでいく。
優先度は海辺>畑>坑道みたいな感じなのかな。
色を揃えるということをメインに据えているので、王冠についてはあまり強く言わない。
言わないけどしっかり王冠を集めている。立派だ。
そして試合結果。今回は坑道を邪魔してみよかなと、少し中盤で嫌がらせを仕掛けてみたが、
それはそれでという感じで淡々とタイルを取って行ってた、
むしろ大きくなった畑をできるだけ頑張りたいみたいなイメージ担っていた。
最終的に105対92でミスターの勝ち、あれ?おれまけた?
よく見たら畑で40点もとってやがった。これがすごい。というか見落とし過ぎだ俺が。
ゲームとは関係ない余談だけど、筆算の〆にgooglehome使ってみたらすこぶる便利な上、
第三者に結果発表されてミスター大喜び。


●ラビリンス

定番中の定番パズル迷路。今日は時間が差し迫っていたので、
手札5,7,10枚どれがいい?と聞いたら7枚!と言ったので手札7枚プレイ。

★観察できた内容
視野が狭い…のはいつものことなんだけども、どうも傾向として、
一手で進められるものを取り切ったあと、次のお宝しか見えなくなっている模様。
大体お宝を3つも取ると初期の道から大分違う迷宮になっているので、
そこら辺で一度自分の手札と道について検証しなおす必要があるのだけど、
そこに至れない。
今日も昨日同様大変困っている様子、嘆く様子が見て取れたので、
一回だけ条件付き誘導を行った。
ゲーム自体は7対5で俺の勝利。序盤から取れてたしなー。
そして今日はギャン泣き。ゲームに負けてここまで嘆き悲しんだの初じゃないか?
オーバーリアクションかどうかはともかく、それだけゲームを好きになってくれていると受け取った。
いや悔しい気持ちが一番なのは間違いないけど、好きでもなければ淡々としているだろうしな。
猛烈に悔しがるので、なだめすかした後、長めの振り返りの時間を取る。
いろいろ言うのも問題なので、検証が不十分であること、
検証するためには、道路が切り替わった時点で面倒くさがらずに手札を一個一個見直してみてはどうか、
と提案してみた。提案。
ミスターは全てにおいて一遍にやりたがる。そして失敗する。
なんか急かしてしまう性分になったのは俺らの育て方にも原因があったんだろうな、ととても反省するし、
しかし一度身についた気性を引っぺがすのは難儀であるから、
うまく折り合いを付けて一遍にやっても問題が無いように準備を十分にさせるとか、
自分の力量の測定について教えていくとか、そういう側面で指導する必要があるなと思った。

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