知的障害の子とボドゲを遊んでみる 51

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校一年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●ウミガメの島

なぜかは分からぬが前日から激しくリクエストがあったので第一ゲームはすごろくに。
前やったときは難しすぎるかな?と思ってしばらく俺が避けていたのだけど。
通常ルールだと1ダイスはそのまま進める、2ダイス振って8以下なら出目の2倍進める、
3ダイス振って7以下なら出目の3倍進める、21マス目を通過すると卵カードが貰えて
合計数の勝敗…なのだが、普通にミスターに落としこむのは難しい。

今回は難しいとおもった要素を箇条書きしてみる。
・かけ算(仮にミスターが通常級レベルだとしても2年生から習う)
・自駒が2個(どちらを動かせばいいか混乱するのはねことねずみの大レースで経験済)
・20枚の卵カードを取り合う(単純に1駒だけの制御だと長い。ので半分の10枚にする。)

★観察できた内容
すごろく自体は随分なじんできた、のでやること自体は飲み込めている感じ。
問題はループして21マス目を通過したら卵カードが貰えて、沢山集めるという部分。
一応カードが尽きたらラウンド終了なのだが、ゴールがないすごろくにキョトンとする。

盤面を円周上に360度回るすごろくなのだが、手前180度分はきちんと進める、
しかしこちら側の180度は計数がおざなりになる。所々でここまで進んだよ、と
指でチェックしてあげることでなんとか数え直しながら進めることができた。
勝負自体は大分手心を加える。
今日はさっくり終わらせたのでそんなに悪い印象はなかったと思う。
最近分かってきたが、悪い印象がない、ということが非常に重要で、
一度でもイメージが負に傾くと修正に大変な時間を要する。
そうならないように注意深く進めていくことも必要だ。

●ピッチカー

定番おはじきレースゲーム。
基本ミスターはコレが大好き、なんだけど準備が大変なんで
いつもなら〆に行うのだが、今日は第二ゲーム。

★観察できた内容
観察…とはちょっと違うが、窘め方を変えてみた。
手番を2連続で行う(ミスの修正)をしれっとするとき、
いつもなら「2回はいかんよ」と言って淡々と駒を元に戻すのだが、
今日は「ルールを守ってくれないとパパがつまらぬ」と言ってじっと目を見てみた。
効果はあったようで、2連続はなくなった。
短期的に見ると良い窘め方かもしれないが、次にピッチカーをやるときとか
なにか不正があった際に言葉だけで止まることが出来るか検証。
やり方としては松本先生に宜しくないと言われている感情を表に出す、にあたるので
他に影響が出ていないか戦々恐々としている。
ミスターは立派にコースを組み立ててくれたし、お片付けも頑張った。
ゲームの進行もほぼ問題無いことを考えるとこれはかなり正しいルールで遊んでいるし、
これなら他の子とも遊ぶコトが可能ではないかと思う。
思うが、手番待ちが出来るかどうかだな、俺がサポートにつけばいけそうな気がする。

●ブン・バン・ゴールド

ピッチカーを3レースやったから終了かな、とおもって油断していた。
ブン・バン・ゴールドをご指名。うむw
さすがにクロスを敷くのが面倒だったので、今日は机にそのままゲーム展開。
この状態でゴールドの計数が出来るかどうかを測定したかったという好奇心の方が勝っただけだが。

★観察できた内容
いつもなら俺がどかすお邪魔チップ(オバケ、ヘビ等)を積極的に除去していた。
「ヘビはゴミ箱にすてまーす」といってたのが気になるが。生き物はゴミではないぞ。
(オバケもゴミ箱にすてていた。)
途中アイテムチップのピッケルを取ったら
「ヘビを粉々にしまーす」といってた。さすがにヘビを粉々にするのは可哀想と突っ込んでしまった。
ゴミ箱もまずいけど。
というかなんでゴミ箱にすてて、ピッケルで粉々にするか聞けば良かった、俺大失敗。
計数自体は問題…あった。微妙に保護色な机とチップの背景色が
きちんと並べるという視覚要素を阻んでいる感じ。今日は上手く並べられないし、数えられなかった。
勝負自体はミスターが勝ったわけだが。
28(ミスター)対26(パパ)、どっちが勝ち?と聞いたらパパ?と答えた。(探り探り)
正解にきちんと褒め答えたので、これで定着させてくか。

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