アナログゲーム療育講座にいってきた(中高生・大人編:2周目)

今月も行ってきました療育講座。

https://sugorokuya.jp/event/dccw/
イベント概要については上記WEBを参照されたし。

さて、昨年の時はたしか
中高生・大人編は前後編にわかれ、
なんと午前中から開催されて昼休憩はさんで応用編との2本立て
後編は別日でやった気がする、というか記録みたらそうなっていた。

今回は中高生・大人編が一つにまとまった体裁となるので
どんな感じなんだろう、そもそも1ゲームがそれなりの重さだった気がするんだけどな…
と思っていた。

結論から言うと時間が足りていなくて残念。まずはそこ。

なんか気になる点が多くて写真取り逃してしまうし、
俺は俺でペースが乱れていたっぽいけど。

テーマとしては昨年の中高生編と同様、「見通しと立てる力」の欠如について、
そこが問題であるかをどうあぶり出し、
改善していくかについてが話題の中心だった。

やったゲーム

●バウンスオフ

ん?これ中高生・大人編だっけ?というか学童後編でやらなかったっけ?
なぜこれが採用されたのかは、
そもそもゲームをやらない人への「つかみ」としての作用。
今資料見返したら学童後編のスライドではとくにバウンスオフが
触れられていなかった。だから今回採用したのかな。
前回同様に2vs2でプレイ。
プレイそのものは恙なく終了したけど、
「つかみ」としてのバウンスオフ、俺がもし療育受ける中高生の立場だったら
やっぱり敬遠したかもしんない。投げるとか苦手という理由で。
同じく「つかみ」用としてイチゴリラが紹介されてた。
ついでにキャプテン・リノ紹介もあって良かったんじゃあ無いかな。

●街コロ

見通しを立てる力の課題発掘・訓練として。
お金を稼いで街の施設を作って行くゲーム。
ってかくとハピエストタウンみたいな感じがあるなー。こっちのほうが先だけど。
決定的に違うのはサイコロの出目と建設した施設カードによって収入が決まること。
ハピエストタウンと違って、サイコロを出してしまった人からお金が貰えるなど、
アタック要素があったりもする。
勝利条件はランドマークカード4枚を一番最初に全部めくった人が勝ち。
ゲームそのものはメンバーがどう買うかを見てから考えようと思っていたが
上家の人が初手カフェだったので、
こちらは6以内のカードのみでプレイすることにした。
これが開始された時点で一時間経過していたので、あれ今回時間大丈夫?とか思ってた。
案の定時間が来たので終了。俺は一枚もランドマークをめくらず終了。
いやこっからなんですけどね、セットアップが終わったところなので。
終わったあとの事例紹介で
「ASDの人:1~6だけの施設を集めて、新しい段階に進まない」
となっていた。俺と同卓した人はこのパターンで俺のこと見てたかなw
解説するのも野暮なので黙々と1-6までのカード集めていたけど。
(期待値的な話で、1-6、8が1/6で発生すると考える)
どちらかというと、そういう見通しを立てた上で1-6を買っている人に
「より効率よく発展させてこ」とアドバイスが入ってしまうことをスライドみながらちょっと危惧。
ハピエストタウンをさんざんヤリ倒してから街コロみると
じつに選択肢が多くて、むつかしいw
何が一番効率がいいのかはやっぱサイコロの確立で推し量るしかないんじゃあないだろうか。
あとプレイヤー同士のインタラクション。
選択肢がおおい、それなりの難易度で読解力を要することから
いろいろな訓練にはなり得ると思っている。
ただしミスターにはまだはええかな…。

スライドで、「複数回プレイしてみる」ことにも触れられている。
これ療育のみならず俺のインスト論においてもとても重要で、
何をすれば良いかは敢えて語らず、インストを長たらしめず、
ゲームをしっかり楽しんで貰う、リプレイ保証をすることを重要視している。
もちろん訓練であればきちんと記録とって見返すことも重要だし、
「もしこうすれば~だった」の話ってとても重要だと思う。
質問し忘れてしまったけど「2~3回プレイして改善が見られるかに注目」
の部分は改善が見られなかったらどうするんだろう、ゲーム差し替えかな?

と書いて、そもそも差し替えねばならんようなゲームは複数回やるべきではない、
少なくとも連続でやるには未だ早いということになるから
やはり「改善が見られるように指導を考える」でいいのかなと思った。

フィードバックも超重要。
ハピエストタウンで特に顕著だけど、
最初はどうして負けちゃったか分からず、理由聞いてもピンと来ずだったんだけど、
繰り返すうちに
「パパお金があってすごい」と自分と比較するようになり、
そのうち収入重視で建物建ててくれるようになった。
フィードバックというか、リプレイに近い、
「今日はこうしたから~なった」と言うだけでも効果はあるんじゃあないかな。

●ボーナンザ

豆を畑に蒔く。
撒いた種を収穫して換金して勝利点を得るゲーム。
交渉ですな。

自分と他者の関係において、コミュニケーション困難に当たったときに、
他者を塊として捉えるという状況が起きている場合がある。
他者を弁別してコミュニケーションを取る練習に
「交渉ゲーム」はうってつけ。
ボーナンザは先の見通しを立てること、
交渉によって自分の豆を増やす(=勝利点を稼ぐ)ことの両立が大事だ。
時には敢えて交渉に乗らずに相手の畑を廃棄させる手とかも必要。
真面目にゲームやるとこれも大変奥が深い。
関係ないけど夜ボドでやってないのでやろうw

ボーナンザが数手終わったところでタイムアップ。
もう時間が無くなってしまったので、このあとのスライドが大分カットされてしまった。

今回は他協力ゲームとして、カタンやパンデミックがあがる。
昨年挙がってドキッとしたドラスレは挙がらず。難しいもんな。
交渉はミスターにもちょいちょいやらせてるけど、本当にハードルが高い。
利害を見通すってことは先が見通せている前提だから。
ただ、中高生・大人編で取り上げるには大変重要だし、
うちの甥っ子姪っ子とか交渉スキルが大変不足しているので、
機会があったらこのへんのゲーム出してみようかな。

というわけで長々書いていたが、もう一度。
今回は時間が明らかに不足していた。
昨年前後編に分かれていたものをマージしたのだから当然といえば当然。
でもそのために特にボーナンザの使われ方が微妙な事になりそうだなと危惧。

昨年あって消えてしまった協力ゲーム編、
実は超重要だと思っているので復活してほしいし、
大人編はまた前後編にわけたほうがいいんじゃないかな?と思った。
あーぎ!てくと等、入手困難なゲームがあるので
おいそれと再開できない事情もあるかもしれないんだけど。

というわけで2周目も無事終了。
次の周回は様子見で、なんか変化がありそうだったら参加かなー。

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