知的障害の子とボドゲを遊んでみる 185

ミスター(息子)のステータス
9歳(小学校四年)
文字…大分漢字は読める、おまけに失敗を恐れない。
計数…30くらいまでならぱっと可能。量目を見切るのはまだ苦手。
計算…一桁なら加減の暗算できるように。繰り上がり計算は相変わらず苦手。
会話…能動的に喋るようにはなっている。接続詞と敬語苦手。

●重機りんりん-20

前回の温泉では忘れてきてしまった一品。
解説の間があいたので軽く説明しておくと、
プレイヤーは各自工事を請け負い、重機を操作してパワーを溜めて工事を成立させる。
工事カードにはそれぞれ得点が記されており、
限られたラウンド内でできるだけ高得点の工事を成立させれば勝利。
ラウンドは重機4台を操作するか、工事を成立させると終了で、
本来は4ラウンド勝負なのだが、ミスターとはいつも2ラウンドでやってたので今回も2ラウンド勝負で。
今回の宿ではすべて奥さんいれての3人戦と相成った。

★観察できた内容
やはりミスターはこのゲームがたまらなく好きらしい。
もう宿についた瞬間から催促されまくっていた。
待望のゲーム開始に先立ってミスターが奥さんにインストをしようと…したけどミスターもルール失念してたらしい。
重機でおはじきを取る、と大分はしょった説明に。
ひとまず2人にインストを終えてゲームスタート。
ゲーム運びはいつも通りだったんだけど、成長の度合いが見られるのは時間についてのミスターの考え方。
このゲームは基本的に15秒以内におはじきをいくつとれるか、を付属のタイマー使って競うわけなんだけど、
明らかに時間を意識し、ルールを意識するようになっている。
あと案外選択肢が多いこのゲームをなんとか飲み込んで進めていた。
とうとう自力で「大震災復旧」(どの種でもいいからおはじき25個取る)を獲得して大変喜んでいた。
ゲーム自体もその1手でミスターの勝利。


●シティ・ブロックス-1

お初ゲーム。俺自身も初プレイだったり。
どうみてもレゴブロックなんで食いつきは良かろうと確保しておいた一品。
ゲームは各自配られるお題カードの空きますにピッタリにおさまるように、
場の材料から自分の配置スペースに置いていく。
置ききって、お題カードをかぶせてピッタリだったらクリア。
3枚お題をクリアしたら勝ち。

★観察できた内容
本来のルールではスタートプレイヤーが資材置き場にブロックを3つ置き、
手番がきたらブロックを一つ取って配置するか、配置できるブロックがない場合廃材として確保し、
廃材が2個たまったら資材プールの1個と交換する、を繰り返すことになる。
最初のラウンドは感覚を掴んで貰うためにスタートプレイヤーを動かさない方式でやったら
当たり前だけどミスターの圧勝に。それはそうだ、欲しい資材を真っ先に選んで取れるんだから。
1ラウンド圧勝してミスターが上機嫌になったところで通常ルールで開始。
今度は手番順有利ではなくなったのだけど、なんか俺が1マスずれて置いてしまうイージーミス。酔っ払っていたかな。
というわけで正式ルールでやってもミスターが1位だった。本人超ご機嫌。
このゲーム、レゴブロックで構成するものだから、
ブロックを縦2段に重ねて「これは学校です」と強弁できるような想像力の持ち主じゃないと楽しめないが、
幸い我が家族的にはその心配はまったくなかった。
単純さがうちの奥さんにも非常によく刺さったようで、次回以後も必須科目かなこれは。
重機を動かし、個別の建物の建設に入った。

●街コロ-1

俺はもう死ぬほどやっているが、家族的には初プレイな街コロ。
本当はもっともっと昔にやる予定だったけど、ミスターの計算練度とかルールの選択肢の多さから
もう少しミスターが頑張れる状況になったら出そう、と思いつつ
かれこれ4年ほど寝かしていた。
ゲーム自体は手元資金を元に街の施設を建設(=場札を買う)し、
それぞれのプレイヤーが持つランドマークカード4枚を建設できたら勝利。

★観察できた内容
お金の計算とかはハピエストタウンとか日々の算数で基礎を積んでいたのでそこまで問題にはならず。
問題はミスターにとっては初めてともいえる高すぎる自由度。
場にカードが15枚以上並んで、好きなの買って良いよ、といわれても普通迷うよな。
ランドマークにしてもどれから建設していいか迷うし。
とりあえず説明するのも野暮だと思ったので、好きなようにやってもらう。
と、ミスターは案外いろんなカードに手を出していった。
ランドマークは安い「駅」から順に。
施設を増やすことよりもむしろ、ミスターは駅の効果である「サイコロを2つ振っても良い」に困惑していた。
良いと言われればとうぜんその通りにしたくなるし、
でも暗算がそこまで速くないからサイコロ2個振ったらどうなるかの想像がまったくつかない。
ここまでは見てた感想だし、ひょっとしたら2個ふってそれぞれの目を採用できるくらいにはおもっていたかもしれない。
たくさん施設をあつめたミスターには申し訳ないのだが、あきらかに出目5以下の施設が多かったので、
ミスターにダイス渡すタイミングでは敢えて1個だけダイスを渡して視覚的な選択肢を狭めておいた。
後半になるにつれて加速度的に所持金が増していくこのゲームだが、
ミスターはマイペースに貯金をしていた。

貯金。

今までのミスターになかった発想なのでものすごく驚く。
今までもそれなりに先を見据えてきた感じの成長はみたけど、
ここにきて「貯金」という単語が出たのに本当に驚いた。
さてゲーム運びはどうだったかというと奥さんがランドマークリーチが一番速かった。
むしろミスターは貯金とコンビニ買い占めでランドマークは出遅れていたのだが…
ダイス4(コンビニは自分の番の時にダイス4で3金生み出す。ショッピングモールをもっていれば4金生み出す。)で一気に20金獲得。
そのままランドマークを一気に2ターンで作成して勝利。すごすぎる。
投機的と言えば投機的なんだけど、よくやったわ。


●ハピエストタウン-24

本当は街コロの前にこれやろうと思っていたのだけど、なんか順序が逆になった。
思い返したら街コロを始めた時点ですでに22時とかでミスター寝る時間じゃん、だったので
優先度が高い街コロを初めて、そして寝ようみたいな算段だった。
のに、ミスターもうなんかパワーありあまっていたのでそのまま次のゲームになっていた。
卓球小一時間やってゲームすでに2時間半やってるのに…元気だ。

★観察できた内容
街コロで味を占めたミスター、ガンガン攻めの購買。
たまたまそこに入ったのがお花屋などコストパフォーマンスが高い施設だったり。
わりとインフラを無視してたにも拘わらず、欲しい施設をサッと取っていって
奥さんが施設10個目でゲーム終了となったときに、
なにげに一番得点していたのがミスターだったという、完全勝利。
強くなったのは本当に素晴らしい。
次は敗者に対する敬意があれば尚よくなると思う。

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