知的障害の子とボドゲを遊んでみる 146

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(さんすうドリルのおかげか、数えることについて抵抗はなくなってきた。)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●パカパカお馬-6

スーパーバトルだけは決定していたので、
それ以外2個を選んでもらったが、いずれもHABA社で、かつ
前回とかぶらない感じになっていた。
ツインダイスすごろく。

★観察できた内容
今回は双方道具取りが捗ってというか、
ほぼ無駄手が無かった。
障害物はミスターに置いてもらったけど、
あまりにてきとーというかゴール前でなぜか足踏みするという配置に。
まあこのへんはだいぶゲーム慣れしないと調整出来るわけが無いので
流れに任せる。
勝負そのものはおまけしてあげて勝たせた。
次にスーパーバトルが控えているので。
ま、たまには分かり易い手心を。

●キャプテン・リノ スーパーバトル-11

一周年記念でやろうやろうとおもってたのに
ぜんぜんやれていなかった。
というか風呂のときに「キャプテン・リノをやろう」と提案したら
スーパーバトルを逆提案された。
人生初のボードゲーム、なんだかんだで思い入れあるんだろうなあ。
というか俺もだ、ミスターと初めて遊んだボードゲームに
思い入れが無いわけが無い。
いろいろあったなあと思いつつ、しかし別にこればかりやっているわけじゃあないので、
プレイ回数はさほどでもないんだけど、特別な一品だ。

★観察できた内容
すっかりルールを忘れている。
また薬飲む前と後ではやっぱりゲームに対する感触も違うのかな、と思ってしまった。
結論からいうとミスターの敗北。
前回は完全ルールでやったから、今回も、と言うことで始めたんだけど、
ミスターの思考がついて行けてない。
うーん、やってなかったからかなあ。
前回やったときは複雑なことがどんどん吸収されていく感じだったけど
今回は明らかにリスクヘッジ、分からないことからは逃げようという姿勢があからさまに見て取れる。
また、注意力が散漫。
これは体力的にか、メンタルパワー(集中力)的にか、眠気か、薬か
原因は4つくらいに絞られるけど、
いずれにしても下手だった。下手になった、というよりやる気スイッチが入っていない。
でもそれなりに積んで、ラスト付近はクレイジーモンキー(サルの人形をぶら下げなければならない床がある)
取付に何度も何度も失敗していた。
あまり気にしていなかったんだけど、思い返すと同じ失敗リピートするようになっているな。
経験が溜まらないというより、我々が寝不足のときに定型動作が出来ない、
手袋を上手くはめられないとか、それを治そうとしてずっとループするとか、そんな感じ。
自分で修正が利かなくなってしまってるのかな、
だとしたら薬の影響もちょっと疑うけど。

あと負けたときの反応ががらりと変わっている。
前々回の療育講座のときには、負けることが我慢できない、という主張だったのが、
今回は癇癪を起こさずに静かにさめざめ泣くようになった。
でも本質的に負けは我慢できないので、
なんというか塔が崩れそうになったらゲームそのものを放棄しようとする。
負けたときの動作が変更されたのは、まあ薬だろう。
急激に成長したことも考えられるけど、なさそう。
こう書いていて、そしてアサカツでフィーバーしちゃっている子供らとか見ていて、
本当に自分がどうにもならない、悪気の無いところで
他の人に悪影響が出る動作が出てしまうというのは、なにより本人が辛いだろうなと、
週に数回は考えていることに改めて思いを馳せた。

●きらめく財宝-3

リノがちょっと悪い方向にフィーバーしていたので、
今日はもうやめかなーと思っていたが、でもゲームはしたいとのことなので、
選んできた3品目を行う。
こちらが選ばれるのも随分久しぶりだ。
ボード中央のリングを取って、こぼれ落ちてきた宝石を獲得していくゲーム。

★観察できた内容
やることは比較的単純なので、リノでの精神的影響は大分無くなっていた。
このゲーム、詳しい手順は

手番役がパパドラゴン駒を取る
互いに裏返した宝石チップを一枚ずつとる。
宝石チップは5枚しかないので、1つ選ばれない色の宝石が発生する。
リングを取って自分が取った色の宝石収集開始。

なんだけど、一つ問題があって。
ミスターは赤が好き、消防車両の色が赤いからという至極単純な理由だけど、
ここで宝石チップを取るときに赤をめくって、カンニングして宝石を取ろうとする。
それはまったくよろしくないので、制したのちに、
裏返してシャッフル。
俺が赤チップを取ると露骨に嫌な顔をする。
これも感情のおさえが利かないからなんだけど、
自分の意図通りに事が運ばないとき、場がカスタマイズされないときに
どうすればいいか、というのをだんだん教えていく必要はあるなあ。
勝負そのものはミスターが普通に勝利したので、
にこにこしながらその日を終えることができたのが幸い。

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