知的障害の子とボドゲを遊んでみる 133

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(さんすうドリルのおかげか、数えることについて抵抗はなくなってきた。)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●キャッスルフラッターストーン-2

昨日の続きだったらしい。
正確に言えば昨日やろうとしたゲーム会の続き。
なので、今日はキンダーカタンではなく、ここから。
コウモリを飛ばして進めて行くすごろく。
なんかルールを勘違いしていて、
コウモリが中庭に落ちたら1歩、窓にひっかかったら2歩、窓を貫通したら3歩だった。
2歩までしか進めないと思ってたぜ。

★観察できた内容
昨日の余韻?が残っていたので
負けるのがいかに嫌なことかを力説される。
されるんだけど、こちらも全力を尽くす、としか言い様がない。
負けないために工夫しろというのは筋が悪い。
工夫しても思いつかないことだらけなので。
ただ、負けたら困ってしまうのでどうすればいいか分からなくなるという
一歩踏み込んだ質問をいただいたので、

まず下を向く、そしてんんんんーと食いしばる

みたいなことをジェスチャー交えてやってみた。
まったくジャストアイデア過ぎてなにやってんだ?である。

もう一つある。
さんすうドリルで数と量編に進んでからえらいことが判明したのだが、
1等、2等…等級が分からない。分かってない。
順位付けが分かっていない。ことが判明した。はっきりと。
これ聞いた瞬間に今までのいろいろが俺の中で滝のように降ってきた、
疑問が山積みになった。
勝ち負けがなんとなく分かっていた、
分かっていたんだけどそれは順位という話ではなく
勝ちはなんとなく嬉しいこと、負けるのは嫌なことという認識だったようだ。
なので、2等、3等になったときの祝福は
「勝ち」という単語が2等とか3等に置き換えられた状態だったようで。
これを書いている今も仰天中なんだけど、つまり計数でやっぱり引っかかっているということだ。
だからこれからの方針が変わるかというとそういうことにはならない。
ならないんだけど、計数で引っかかっているというレベルの認識は改めて行った。
ミスターは何ら悪くなくて、計数が出来ると勝手に思い込んだ俺にむしろ問題がある。
なにせ相手は知的障害児なのだ。思い込めば台無しになることもある。
ともあれ、今回のゲームもミスターがなんとか勝利。
なんとか、という部分は城からコウモリが出てしまったときのリテイクを認めているから。
なくてもわりと良い勝負だった気がするけど、
今のミスターはまだ運ゲーの域を出ていないのでしばらくこれでいこう。
負けたときの耐え方も考えておかないとな。
これはもう主観によるというか、いやでも今思いつかない。
次の療育講座のタイミングで松本先生に聞いてみるか。

●チケットトゥライド ファーストジャーニー-4

忘れた頃に指名がくるんだよな。このゲーム。
4回目ということはそれなりに遊ばれているほうになるんだけど。
カードをプレイして色と同様の路線に列車を走らせる。
都市間が結ばれるとチケットが一枚もらえて、6枚揃うと勝ち。
夜ノゲーム会に持っていくかどうか検討中。
難易度的には悪くないと思うんだよな。
ミスターには相変わらず選択肢が多すぎる、
対ミスターゲームとしては上から数えた方が早いくらいの高レベルゲームだと思う。

★観察できた内容
高度なゲームになるといつもそうだ、さんすうドリルでもひっかかるといつもそうだ。
手詰まりというか考える場面になるとオーバーヒート…ではなく
半べそになる。
そうやっていれば手を差し伸べて貰える環境だからな、いつもは。
でも俺と過ごすときはそれでは手は差し伸べて貰えない。
困っていることを出来るだけ具体的にするように訓練をしている。
ミスターの言える範囲で、出来るだけ具体的に助けてと言わないと助けない。
ぶつくさ文句を言いつつ、でもきちんと都市はアイコンで区別するし、
目的に沿った行動は一応出来ている。これは訓練の賜としか言い様がない。
よく頑張っていると思う。
このゲームでやることは
・手札を切って路線を作る。
・都市間を路線で繋ぐと勝利点。
・路線は一遍に作成しないといけない
(3マスの路線は3枚カードが揃うまで作れない。手札の枚数を数える必要がある。)
・目的の都市が遠いと感じたら都市カードを全部捨て札にして新たに2枚引き直すことが出来る。
・東西の都市を繋ぐと追加勝利点が貰える。
・カードは4色プラスワイルドカード

もう一度言うけど、ミスターすごい。
ここまでの処理をやりきれている訳ではないんだけど、補助があればプレイ出来ているというのが凄い。
お助けせねばクリアは出来ないので、やはり俺が余計に手札引いて手心を加えるのだけど、
目的地への引き方が回を重ねるごとに論理的になっている、気がする。
気がするレベルの話でしかないんだけど、逃げずに頑張っていることを改めて評価したい。
きょうはさんすうドリルで20までの計算で詰まっていたけど、
正直やっていることの多彩さ難易度はこちらのほうがよほど上だかんな。

●きらめく財宝-1

2018年ドイツキッズゲーム大賞受賞。
もっと前にamazon.comで購入予定だったんだけど、
キッズゲームは本来の大賞より発表が早い。
買おうとおもったタイミングで品切れ&プレミア価格だったので見送っていた。
やることは単純で、場の真ん中のリングを取ってほとばしる宝石を集める。
余談だけどそのギミックと邦題のせいで宝石の煌きと言いそうになる、というかなった。
ともすればファイアドラゴンの続編と思っていた。
買う前は知らない情報だったけど、マニュアルにもパパドラゴンが炎で溶かした氷から出てくる宝石を集めろ、だったし。
上の行で説明している通り、宝石集めるゲーム。
ファイアドラゴンと違ってダイスはなく、手番順に盤中央の(氷の)リングを引き抜き、ほとばしった宝石を集める。
宝石も手元に引いたチップの色だけのものを集めるという極めてシンプルなゲーム。
これだけシンプルなのに、さらに子供用バリアントがあるなど、どこまでやれば気が済むんだHABA?w
もう少しぶっちゃけるとかなり運ゲー。

★観察できた内容
箱の大きさはラビットラリーと同じだったし、相変わらず黄色い箱なので
「ハムスターやラビットラリーと同じゲームに見えるね」とミスターがコメント。
同じ会社だしな。
まずミスターは積み上げたリングを触りにいう、というかいきなり抜きに行く。
それやったらゲームにならんので、申し訳ないけど制する。
でも確かにリングに興味津々だよな。
松本先生もそこで失敗したっぽい。
で、解決法として予め触る時間を設ける、ということを聞いたので
今度試して見よう。(https://h-navi.jp/column/article/35025807)
直前のゲームとの難易度のあまりの落差にミスターもさしたる抵抗なくサクサク進める。
但し、宝石チップと実際場にある宝石の色の照合に難儀していたっぽい。
まあでも最初のゲームだししょうが無いかと思っていたが、
どうも視界が動くことが厳しいらしい。
そこでゲームボードの直下にチップを置くようにしてみたところ、
多少捗った様子が見られた。
で、当初から危惧していたことではあるんだけど、
運ゲーだ。
雲の上のユニコーンはまだダイスを振った結果というのがあるけど
こちらは救済措置がまるでない。
純粋にこぼれ落ちた宝石をチップの色にそって拾うだけ。
問題が2点ある。
まず2人用だと本来9つあるリングを8つまで置くこととなる。
これはリングを引き抜く役を交互に同じ手番やるための措置なんだけど、
そのせいでリングに入りきらない宝石が発生する。
解決方法として思いつけるのが
宝石は各18個なので、予め10個ほど使わない宝石を抜いておく。
宝石チップ公開ルールでやっているので、ここまではセットアップで解決できそうな気がする。
もう一つ、これはどうしようもない感じだけど、
リングを引き抜いてほとばしる宝石を集める、なのでとても運ゲー。
そういうゲーム性だから、と諦めてもらうしかないか。
幸いというか箱の中に宝石を落としていく、過程の宝石は非公開情報なので、
計数のタイミングというか箱から宝石を出すタイミングで手心を加えることは可能。
良く出来ていると思うけど、予想外にゲームが単純なので
それはそれでいろいろ考えねばならないことが増えてしまった。

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