知的障害の子とボドゲを遊んでみる 112 withお子様ゲーム会

本日は高校時代の友人とその子女(KちゃんSちゃん)が遊びにきたので、
ミスターを交えて遊んでいただくこととした。
よって少し標題が変わる。

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●Busytown-9

ミスターが最近最も遊んでいる上、アイスブレイクにもいい協力ゲームだろうということで採用。
定番協力ゲーム。Busy系をミスター以外にインストするのは初なので
いかがなものかと思ったが、とりあえず3歳以上~ゲームなので5歳児はすんなり理解してくれた。
すごろくだから競争っぽい感じがするんだけども、
最終目的はキャンプ場にみんなでたどり着くことだし、
フェリーで強制的に全員集合になるところが尚良かった。

★観察できた内容
人様とやるにあたってまず懸念するのは順番待ち。
今回は競争ではないから負けもほぼないし(ブタ6で全員負けの可能性はある)
ミスターより年下の子にどう対応してくれるかな、とおもったが、
まだ1ゲーム目ということもあって、きちんと他の子の順番待ちしてくれている。
大して注意することもなく平和に終了。
ミスターの中身年齢的にも5歳と遊ぶのは適当だったのかもしれん。

●みんなのレシピ-6

Kちゃんが体験した上でうちにある唯一のゲームということで採用。
まずはレシピカードを選ぶ。その後配られた6枚の手札から適切な材料カードを選んで場に出し、
一番最初に6枚の材料カードを場に出せた人が勝ち。
本来のルールでは材料カードは非公開情報。
出せるカードがない場合は一枚捨て札にして一枚引く。
捨て札はその材料を必要な人が「レシピ」と宣言することでインタラプト(捨て札回収)することが可能。

★観察できた内容
療育の現場や年少者入りの場だとまず材料カードは表向き、オープン情報でやるのだが、
Kちゃんはきちんと裏向きにしてやっていたので、きっちりした場所で習ったのだろうと推測。
ミスターは表向きでやらしていただいた。Kちゃんちょっと気になったようだけど、
すまぬがこのルールでやらしておくれ、とお願いして事なきを得る。
このゲームはやはり慣れている人が優位に立てるので、
Kちゃんがレシピを使いこなして勝利。
ミスターも5枚まで迫ったんだけど、まだまだ修行不足。
普通に悔しがってはいた。
同年代に負けるのもそうそうない経験だしなあ。

●プレーンズ2メモリー-4

ミスター御用達の神経衰弱。他の子は見るのがそもそも初だろう。
トランプじゃあないけど、神経衰弱だよと説明したらあっという間に腹に落ちてくれたw

★観察できた内容
カードが正方形なので、また6×8で並べる。
並べるんだけど、子供がめくって返してを繰り返すからだんだん座標がずれていく。
それにしたってKちゃんがわりと適切に札を取っていく物だから、
やはり強い人は強いという当たり前のことを再認識してたりして。
ミスターもそれなりに出番を作ったが、一歩及ばず。
俺は全体的に子供2人の見せ場作りに貢献していた。
これをどっぷり頑張っているあたりで、あれ?ミスターはもしかして
Kちゃんを年下として認識してなかったんじゃあないか?と思いだした。
なんというか、扱いが年下じゃなくて、じゃれつくモードとでもいおうか、
ミスターはKちゃんに構ってほしいんだけど、Kちゃんが全然そんな気が無いというか、
悪い言い方をするとミスターがKちゃんをまったく気遣わない。
ゲームにおいて間違いなくKちゃんのが強者だったので、
動物的勘でこの子は上にいる人だ、と認識したのかもしれん。
その感覚は翌日に証明されることとなった。

ここからミスターは集団遊戯に疲れたので見学

●キャプテン・リノ

Kちゃんと俺でプレイ。通常ルール…とおもったが2人戦7枚制だと厳しいかなとおもって手札5枚にした。

★観察できた内容
的確だった。Kちゃんの置き方が。
あまりにもあっさり手札終了でKちゃんの勝利。
7枚制でも良かったんだなこれ。
タイマンなのでむしろ俺がどう調整していいかちょっとまごついてしまった。
手札は普通に攻撃系も取りそろえていたので、アタックして悲惨な思いをさせてもなんだしなあ、
とかいろいろ検討しているうちに終わってしまった感じ。
これミスター参加させるべきだった。
ミスターは前回のゲーム会で慣れたゲームほど同年代に負けると悔しいという意識が
積み上がってしまった可能性がある。
そうじゃないんだと超言いたかったけど、クールダウンの時間もやはり必要だし
ここまで3ゲームやっているわけだからタイマンを継続。

●メイクンブレイク

所定時間内にお題カード通り積み木を組み立てる。こちらもタイマン。
ルールを説明したら一応飲み込んで貰えたが、
タイマーのネジが硬いこと、タイマーの指示棒がかなり分かりづらいので、
回すのは俺が行い、Kちゃんにはスタートボタンだけ押して貰うことにした。

★観察できた内容
レシピのときにすでに感じていたが、わりときっかりやる子なんだな。
お題カードの色は無視していいよ、とミスターに適用しているルールを提示したが、
頑張って色も揃えて作成しようとしてくれていた。その姿勢が凄い。真面目だよ。
特段療育というわけでもないので、俺がプレイするカードは赤カードで行うことにした。
真面目に赤カードは色だけでなく組む順番、バランス感覚も要求されるので
これくらいのハンデで丁度良かった。
ゲーム終盤で明らかにKちゃんが電池切れだったので、勝敗はカウントせずに終了。
真面目な子にほどメイクンブレイクをやらせてあげたい。
ただしそのねらいは「さじ加減」を覚えていただくことが主眼になるんだけどw

ここからミスターと俺だけ、というか追いボードゲームw

●カルバジュニア-1

お初のボードゲーム。そもそもカルバをやろうとおもったのだが、
迷路+リスク&リターンといういろんな要素が絡み合うのでまだむつかしいと判断。
まずはジュニアで様子をみるぜ。
ルールは場にあるタイルを裏返して指示に従う。
タイルは基本通路で、最初のボードからどんどん通路を繋げていく。
最終的にお宝タイルを3つ繋げたら勝利。実は協力ゲームなのである。
他のタイルは虎タイル、虎が出たらペナルティではないが、行き先が行き止まりとなってしまう。
海賊タイルが出たら書いてある歩数分海賊駒を海岸に進める。海岸に海賊が到達したら全員負け。
非常にライトな作りになっている。対象年齢4-8歳にも納得。

★観察できた内容
2回やった。初回は勢いよく海賊引きすぎて全滅w
2回目は注意深くしようがないので、できるだけシャッフルを多目にして、
タイルをばらけるように配置しよう(という心づもりでシャッフル)と試みた。
結果、海賊連チャンは防げ、お宝を3つとることができた。
ぶっちゃけてしまえばお宝カードを3つ引けばクリアなんだから、
それ以外の工夫はやりようがないんだけど、ミスターはそれなりに世界を作って楽しんでいた。
通路の繋げ方に工夫は見られなかったが、
一度俺がミスターを助ける様に分岐を置いたら、以後ミスターも
俺の一本道に対して分岐を置いてくれるようになった。
自分が人の役に立てる、という体験として協力ゲームは大変良いものだし、
カルバジュニアもまた宜しいものであった。

●雲の上のユニコーン-9

久しぶりにやりたい、とのことだったのでプレイ。
ダイスすごろくなんだが、最終的に宝石を一番集めた人が勝ちなので、
順位は実はさほど重要ではないすごろく。

★観察できた内容
久しぶりなんだけどルールはしっかり覚えていた。
覚えていなかった部分はプレゼントの部分。
プレゼントのやりとりはいいんだけど、もらったときの「ありがとう」が抜けていたので、
そこはよろしくないと指導。
ラスト近くで明らかに俺の宝石が多いと嘆いていたが、
蓋を開ければミスターが勝っていたというオチだった。
この手のゲーム久しぶりにやるとやっぱり悲観ビジョンが鎌首をもたげるのだが、
それなりに乗り越えてきた壁もあるはずなので、説得がわりと効果あったりする。
諦めないことは重要なんだぜ。

●インカの黄金-1

えー、本当は3人用です。ですけど、無理槍やりました。
もしかしたら翌日やるかもしれなかったので。
ルールはまずプレーヤー全員が遺跡に潜るか、帰還するかを選択する。
その後山札を一枚めくり、宝石カードがでたら宝石(=勝利点)を全員で山分け(一時取得)
財宝カードが出たら、次のターンで一人だけ帰還を選べばその一人が財宝ゲット。(5勝利点)
危険カードが出たら一枚目は何も起きないが、
2枚目の危険カードが出た場合に遺跡に潜った人全員強制帰還。
おまけに一時取得の宝石はすべて失う。
最終的に勝利点を一番多く取得した人の勝ち。

★観察できた内容
ゲームの内容はすぐ説明できるのでそこまではいいとして、
リスク&リターンという要素について説明してもぽかんとしていた。当たり前か。
遺跡をたくさんもぐれば沢山宝石が手に入るし、
すぐに出れば今テントの横にある宝石はとれるけど、それ以上宝石が取れないよ
みたいな説明をした。
そしたら当たり前のように宝石をとった次のターンで帰還するw
自閉症児として…とおもったけど7歳児として実は一般的な反応と思っていたり。
これから起こりうること、について検討ができるはずもなく。
おそらくミスターの中では「宝石を取ったら戻る」だけなんじゃないかと推測。
結局大差で俺が勝利してしまったが、
これやっぱりもうちょっと先にやるもんだな。
ミスターが求めれば出すけどこちらからは出せないな。

●トーキョーハイウェイ-16

柱と棒を使ってどんどん高速道路を建設し、
手持ちの車駒を置ききったら勝ち。
今回は通常ルールへの導きとして、車3台にした。
今まではミスター用特別ルールとして、崩さずに高速道路を建設したら車を置いて良いルールにしていたが、
今回はきちんと立体交差をつくり、かつ上下の立体交差に車がいなければ
自分の車を道路に置くことができるという、手持ち以外は通常ルールに準拠させた。

★観察できた内容
これもうちのボードゲームでは3本指に入るくらいプレイされているけど、
あくまで基準はミスターの物理的操作能力なので、久しぶりはきちんとできるか心配だった。
前回はあきらかに下手になったと見て取れたが、今回は問題無い。
きちんと道路置けている。
前回までは黄色の柱はジャンクション、ここからのみ2分岐できる。
という説明にキョトンとしていたが、今回は黄色の出し惜しみをするようになった。
柱の色による役割の違いを認識した瞬間だった。
立体交差を作るところまでは案外うまくいくが、
上下に車が居なかったら手持ちの車を道路における、の判断基準が
大変難しいようだった、これからも機会があればこのルールでやっていきたい。
書いていると7歳発達障害児に有効なゲームっぽい書き方だけど、
車というか乗り物好きという適性は必須だよなこのゲーム。

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