知的障害の子とボドゲを遊んでみる 102

一応お知らせ

こちらに参加します。ミスターがどのくらい頑張れるか、が鍵ですが。
(1時間以上ボドゲをした経験がないことも含め。)
夏休み企画 第三弾 ボードゲームland in ごちゃまぜカフェ
https://www.facebook.com/events/252488092197714/
興味のある方はお越しください。

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●あぶない!工事中-8

ゲームを選んだ順を書いておくと、
新作な「お姫様」次にこれ、最後にメイ・カーという順だった。
いずれも最近やってないやつだ。
棚の順入れ替えてミスター向けのを棚の下部に集中するようにしたから
それで心境が変わったのかな?
こちらは前回同様ガチ正式ルールにてプレイ。

★観察できた内容
3種までならなんとか食いついて並べようとするが、
4種になると途端に諦めてしまう。そして俺に札取られると悲観ビジョン。
このままでは以前と変わらんので、ちょっとバリエーションというか、
朝三暮四作戦(取られた札を悲しんでいるミスターに俺が今しがた取った札をトレードしてなぜか機嫌が直る)作戦を、
ミスターが頑張ったときのみに適用することとした。
具体的には4種が出たときにまったく手動かさずにさぼったら、交換はしないよ、と通告。
これでなんとか4種でも頑張るようになった。
ある程度の行動是認は必要だと思うんだけど、
なにもしないうちから是認てのはやっぱり違うと思うので。
やっぱり欲しいものがあれば手を動かさないといかんと思うわけです。
フタを開けてみればミスターが勝利しましたけど。
現場監督カードを取るのが本当に早くなった。
正直このスピードなら他のアクションゲームもそこそこ戦えると思うのだけども。

●メイ・カー-6

唐突にこれが指名されてびっくりした。
お題に沿った車組立ゲーム。
ただそれだけではゲームになっていないので、
2週目から「よーい、ドン!」という正式ルールを採用した。
よーいドン!の合図で互いに札を取り合って、
早くきちんと過不足なく車を完成させた人が2点、
出来なかった人は1点というルールで3ラウンドの合計勝利点で勝敗を競う。

★観察できた内容
お題から組立についてはいつも通り。ディテールが甘いので、所々注意したけど、
そもそもお題に沿って作るのがいいのか悪いのか判断できないので、
それからよーいドン!を採用。
こちらは新鮮だったようで、俺が使用した材料は勿論使えないわけだが、
車作りに工夫が若干出るようになった。
そもそもアクションそこまで苦手じゃあないはずなので、
あとは判断力か。
どうしてもパーツとパーツのつなぎ目の基準が甘すぎる。
惜しいではなく、あきらかに繋がってないとか。
言うて育つ部分かどうかというとどう言って良いのかそもそも不明なので、
ここいらはセンスに依存するんか。
でもそれで考えるとそもそもの勝利点の獲得基準が曖昧になるので、
明らかにパーツ同士の互換性がとれてないものは、どこが悪い、という言い方をするようにした。
これ書きながら、あーしかし作ったものにケチつけるの良くないな、
俺それが原因で図工大嫌いになったんだよなーと思い直した。
うまくバランスが取れなくて難儀。
6回もやってんのにぜんぜん掴めてない。

●お姫様を助けるのは誰だ-1

新ゲーム。昨今はミスターのために選ぶゲームも大分ギミックが煮詰まってきてしまっていたので、
丁度まったく新しいのが手に入ってよかった。
それがミスターに向いているかどうかはやってみないとまったくわからんのだけども。
ルールは魔法使い陣営とロビン陣営に分かれて、どちらがお姫様を救うか、という内容。
魔法使いサイド(青い駒)は予めゲームボードの丸いタイルの下に鍵を隠し、
ロビンサイド(赤い駒)がすごろくしつつ、鍵を探す。
どちらが鍵を発見してもいいが、お姫様が捕まっている塔の鍵穴に鍵を差し込み、
お姫様が飛び出したら正解の陣営が勝利。
そう、すごろく+黒ひげ危機一発なのだった。

★観察できた内容
ミスターは物を覚えるのが苦手である。
いやいろいろむつかしい言葉は知っているけども、それは好きな図鑑や動画とかを
繰り替えし凝視した結果であって、一見してぱっと覚えるのは比較的苦手。
興味があるものなら別かもしれんが、とりあえずどの丸いタイルを通過したかとか興味ないしな。
そんなわけで、自分の経路を記憶ができず、行動計画が立てられず、四苦八苦していた。
途中で鍵を2本に増やしたが、わりと焼け石に水。
うーむ、でもこれはなんか乗り越えてほしい感じなんだよなあ。
いっそ通過したタイルをひっくり返す(本来は鍵発見したら重複隠匿防止のためにひっくり返す)を常態化しようとおもったが
それはそれで鍵穴に鍵を通すというイベントを連続失敗したら困るしなあ。
というわけで試行錯誤しながらうまい落としどころを見つける感じになりそう。
あとお姫様の黒ひげ危機一発部分が、塔が六角形ゆえに、相手の場所まで
物理的に移動する必要がでてしまった。
うまく塔を回転させて対応するしかないかな。
ギミックは文句なしに面白いので、対応方法について今後要検討。

●ライネンロス-10

ボートレース。忘れた頃にやってくる。
版元はツォッホで、うーむそれっぽい立派なコンポーネントとおもっていたが、
今日よくみたらこれランドルフが作ってたの?って気がついてしまう。
恥ずかしながら作者を全然気にしていなかった。こっちはキッズゲーム大賞なんだから気にしておけよ!である。
というか所持一覧表に作者版元も載せよう…。
ちなみにミスターは他に3種ほどランドルフのゲームをやっている。
もう少し物心ついたらお話しよう。
書いていて、そういやハイパーロボットやってないなと思ったので、機会があったら仕入れておこう。

★観察できた内容
今日はスタート合図よーいドン!を厳格にした。
ミスターは成果を求めるあまり、フライングとブイ倒しが非常に多い。
雑になっているのは良くないのだけど、そもそも「雑」の概念が説明しずらいので、そこは見送り、
とりあえずはルールの範囲からズレたら即ボート停止だよ、とだけ伝えた。
それでも手全体が使えるミスターが圧倒的に有利なので、今回もミスター勝利となった。

●キングドミノ-7

なかなか奥さんが帰ってこぬので今日は5ゲームもやることに。
タイル敷き詰め芸術点ゲーム。今日は2人なので7マスルールで。

★観察できた内容
今日は札のシャッフルがとても良かったのかどうかわからんが、
繋がりが希薄になりがちなタイルばかりだった。
それから、前回まではとても具体的に指を指して王様がどこに動く、
どこのタイルを配置する、みたいなのをアシストしていたのだが
今日は物理の動作を殆ど止めて、口頭で指示してみることにした。
これが口頭で成り立つのだったら、同年代と遊ぶのにほぼ支障はなくなるので。
6割くらいできていたと思う。
これ以前のゲームで書いていなかったが、やっぱり相手の手番が待てない。
但し、お姫様あたりは相手がどう動いたかが極めて重要な情報になるので、
そこはきちんといったところ、一応座ってくれるようにはなった。

ただそこが落とし穴で、自閉症の子は「やれ」と言ってしまうと基本的にやり続ける。
立っていろと言うと立って居続けるみたいな。
(ゆえに一度騒ぎ始めたら止まらないとか、なんだけど)
毎回気をつけてはいるけど過度にミスターを抑制することに繋がってないか、
定期的に自分を点検する必要があるな。それがためにもこの記録は続けないといかん。

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