知的障害の子とボドゲを遊んでみる 93

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●ガイスター

ボドゲやる人にとっては定番、うちにとってはお初な、例えるならば変形将棋ゲーム。
手駒は裏側に赤いピンが付いている4体、青いピンがついている4体それぞれのオバケで、
青いオバケが敵陣の両端にたどり着けば勝ち。
もしくは赤いオバケを相手に4体取らせれば勝ち。
オバケは前後左右に一歩ずつ進む事ができる。
また、相手オバケに体当たりすることで相手オバケを回収できる。(持ち駒ではなく、破棄扱い)
なので、陣にツッコんできた敵駒をとりまくってると赤4取らされて終了とか、
赤3取ってしまったから4匹目警戒して取らずにおくと青にゴールされて終了とか、
駆け引きが超絶熱いゲーム。

★観察できた内容
数字が出てこないからこっち方面に興味持ってくれないかな、2人用だし、とおもってやってみた。
拒否反応はまったくない、他のいろいろなゲームでオバケに親和性が出てきている。
(だったら夜のトイレも一人でいってほしいんだけどなあw)
ただ、単純だとおもったゲームは実は極めて複雑で、
いやそりゃまあ前後左右に動けるってだけでも無限の可能性に等しいのに
さらにそんなのが8体もいるんだから途方に暮れるレベルだよなあ…。
ミスターの名誉のために補足しておくと、決して考えないわけではない。
決してゲームに向き合っていないわけではない、むしろ逆。
真剣にゲームに向き合って、どうやってパパに勝つかを考え、
どうやってゴールしようか、オバケをどうやって動かそうかを考える。
4つとったら負け、は考えない。勝利条件のみをまず検討。
ラビリンスのときもそうだけど、自分に与えられた自由が多ければ多いほど悩む。
悩み全開な感じで困っていたので、今日は駒の動かし方、どうすれば勝てるかの条件を再確認した感じで終了。
赤いオバケは警備員、向かってくるオバケをやっつけろ、と喧伝してみたら、
銃火器で撃つ、という対応をするようになってしまった。武器の使用を禁じる。(武器モチーフは勿論存在しない。)
また、ナナメに移動して取ろうとする。警備に夢中になる。
従って青いオバケがゴールにつけばいいという条件が頭から抜ける。
書きながら思ったけど、赤抜きで一回やってみようかな?

●空飛ぶチーズ

軽めのゲームをやりたかったのか、こちらを選択してきた。
多分Airportゲームとか記憶が薄れてんかな。
パドルにのっけたチーズ(がモチーフのスポンジ)をゲームボードの9マスの中に撃ち入れて、
中のカードをゲット。7枚取ったらゲーム終了。
取得したカード内のチーズ食べているネズミの数で勝負。

★観察できた内容
パドル操作は以前より上達している。
また、角度を変えて射出すると、ある程度狙いが定まる、少なくともボードから外れることはない、
とわざわざ説明しながら射出してくれた。偉すぎる。
ただ、その狙いがそもそもどこに向かっているのかがまだ判然としないというか、
狙いないんだろうな。
このゲームのミソは得られるカードがすでに提示されているところだと思うので、
高得点のカードが提示されていたら、そこに向けて撃つのだ、と次に言うことにしよう。
今回は特殊効果カードも混ぜてやったので、目を瞑って射出とか、小指で射出とか
難しいアクションにも挑戦してもらった。
挑戦そのものに背を向けなかったのが大変よろしかった。失敗してたけど。
しかしながらゲームはミスターが勝利。俺が特殊カードばっか引いてて得点とれてなかった。

●ラビリンス

ここ最近の定番ルール引き続き。今日は手札何枚でやる?ときいたら10枚!と勢いの良い返事がきたので、
本当に10枚配る。あと2枚で完全に正式ルールやで。

★観察できた内容
まず手に10枚持てない。大人が10枚持っても視認性大幅に下がる。
そこで地べたに並べてごらん、と提案した。

視認性は上がったようだ、お宝カードをとって「これをとりにいく!」と宣言してプレイ開始。
ちなみに実際は宣言せずにこっそり取り、タイルを差し込む。
相手の意図が読めないので差し込むタイルの位置も必然的に駆け引きの対象になるのだが、
それはまた別のお話。
序盤は順調にお宝をとってったミスター。しかし5枚目のお宝あたりで
迷宮内の自駒に近いものからお宝カードを選択する、という行動になってしまった。
そこに行き着くまでの道程を見なくなってしまっている。
最初は明らかに道程を見てカードを選んでいたので、疲れてきたってことなのかな。
自駒とお宝の位置しかみていないので、行き着くまでにタイルが動いてしまい、ジレンマが生じていた。
というわけで俺が後半まくって勝利。
今日は泣きはしないし、普通に「負けてしまった。あーあ悔しい。」と言っていたので、
勝敗自体の認識もできていた模様。次は勝つ、の類の話をしていなかったが、気持ちは伝わった。
負けてふて腐れるわけでもないので、今はこのくらいでいいのかな。

●ワニに乗る?

少し時感があまったので久しぶりかつ軽いゲームでこれをチョイス。
リアル動物タワーバトル。
こちらも以前と違って正式ルールの運用でプレイ開始。

★観察できた内容
負けを引きずって「あーこの積むゲームはパパに負けてしまう」とか言ってた。
しかし以前やったときとはまるで別人。安定感が違う。
キャプテン・リノであれだけ積めるんだからやれないわけがない、とは思っていた。
今回はきちんとダイスの目で、相手に置いてもらうとかチョイスしてもらうとかも混ぜたんだけど、
それも普通にこなしていた。
負けちゃうかもといってたミスター、最後にダイス目で2個を引いて逆転勝ち。
普通にプレイしてワニに乗る?負けたのが実は人生初だった。悔しい!w

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