知的障害の子とボドゲを遊んでみる 88

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●穴掘りモグラ

やったことのないものを、と所望されたので、これまた入手してから随分立つけど、
そろそろやっとこうかなーとおもった穴掘りモグラをチョイス。
ダイスではなく、手札となる6枚の数字カード(1,2,2,3,3,4)をめくってモグラを出目で進め、
ボード上の穴に入れていく。全ての穴が空くとステージがめくられ、
穴に入っていなかったモグラ以外は脱落、最下層までモグラを進め、スコップを取った人が勝利。
一文マニュアルを抜いて読んでしまったので、手番の人から時計回りに
裏に伏せた数字カードをめくるところを、
ゆらゆら海賊船のごとく、同時に差し出す方式にしてしまった。こちらは訂正しよう。

★観察できた内容
ラビリンスのときもそうだったけど、選択が多岐に渡ると大変迷うし、かんしゃく気味になる。
自分の選択に自信がもてないのが起因している。
主に俺のせいでもあるし、両親のせい。分かったところで致し方ないのだが、
そして最近は随分改善もしつつあるが、まだ無理なところが多い。
モグラはまっすぐに進めなければならないのだが、そこの徹底が不十分だったので、
カーブを作ろうとしてしまっていた。
最終的に10匹いるモグラのうちスコップが取れるのは一匹なので、そこは手心を加えてみたり。
しかしながら、以前やったような初回のルール改変をせずに、
しかも手駒として複数の制御を行うことが出来るようになったのを見られたのは良かった。
ねことねずみの大レースもそんな感じで進められれば良いな。
そういえば初の8歳以上ゲームかもしれん。いやバウザックとかもそうだけど、
8歳以上のゲームでルール改変しなかったんは初じゃないか?
今回俺も初だったんで、インストにイマイチな部分が出てきてしまったので残念だった。
それから手札が決まっているなら大きい数字を出した方が先に手番獲得、
とかのほうが面白いんじゃないかとちょっと思った。

●オバケだぞ~

珍しく入手したばかりのゲームが遊べることになった。基本はすごろく。
プレイヤー駒をゴールに進めた人が勝ち。
しかしダイス目でオバケが出た場合、プレイヤーの内一人にオバケが被さってしまう。
また、被さったのちにオバケの目が出れば2オバケの位置を交換しなければならない。
これらの要素がただのスゴロクの難易度を跳ね上げている。

★観察できた内容
ミスターは基本怖がりなので、オバケも勿論怖がるのだが、
なぜかこのゲームは大丈夫だったっぽい。オバケのフォルムが宜しかったからかもしれん。
今回は選択肢がほぼないので、すらすらとスゴロクが進む…のだが、
全員がオバケをかぶることになってしまった。(2人でやるときは残り2体のオバケも中立として盤上に出す)
トップ目のミスターを沈ませたり、逆があったりして、わりと訳の分からぬ事になっていた。
結局中立キャラが一位だった。
ところがミスターそれを見て「あーあ、悔しい」と言い出した。
む、芽生えたか?

●ラビリンス

キャプテン・リノのつもりで用意していたら、やっぱしラビリンスが一番スキとのリクエストで変更。
今回は宝をゲットしたら即座に次のお宝を見るルールに変更。

★観察できた内容
移動⇒タイルを入れるという流れになってから2回目。やはりタイルを入れてから移動したがる。
最初ヌルいルールでやってたから離れないんだろうなあ。
これもまた複数の選択肢、それからタイルを動かした後に相手手番でまたずれてしまうかもしれないという恐怖、
想定と現実とのギャップを体験するにはいい材料なんだけど、やっぱり思った通りに行かないと
深い悲しみに包まれるようだ。
意図のずれは穴掘りモグラでもオバケだぞ~でもラビリンスでも同様に起こっていたので、
これ系の相手との絡み合いで成立するゲーム、もうちょっと場数踏ませてあげたい。
昔なら意図がズレてたら放り投げていたところなのに、それでも食い下がってなんとか本人なりに考えて
実行しようとしている姿には感動を覚える。
毎度ミスターに大量リードされて、そこから猛追という流れ、どちらが勝つにしても。
そこらへんのバランス、上手く出来てるなあ、と思う。感心する。

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