知的障害の子とボドゲを遊んでみる 86

ミスター(息子)のステータス
7歳(小学校二年)
文字…部分的に書ける、読める。
計数…1から順に指を折ればできる。但し20以上は怪しい。
計算…できない(算数の授業はとりあえず数字の書き取り)
会話…語彙が足りない、が、部分的に通じる。

●ラビリンス

今タームの定番となるか、今回は一番目にご指名だった。
前日まではブン・バン・ゴールドを明日是非やると息巻いていたから、あれ?とおもったが
楽しみはあとにしておこうという心理が働いたのかもしんない、だとしたら超嬉しい事なんだけど。

★観察できた内容
いつもながら緩いルールで進めたところ、今日は5-1の殆どストレート負けを喫した。
5分で終わってしまったので、あまりに不甲斐ないというか、
2人とも不完全燃焼過ぎたので、改めて2ゲーム目。
今度はちょっとルールをきつくというか、本番に似せて、
動く⇒タイルを差し込むという部分を厳密にした。次の次まで考えなければいけないやつ。
本人の忸怩たる思いがとてもよく伝わってきた。うーんむつかしいよー、と。
今まではタイルを差し込んでも辻褄を合わせられたけど、今度はできないので、そこが苦しいのだろう。
しかしながらこのルールを追加というか開放してから一つしまったと思う点があった。
通常お宝をとったら次の手番の最初にお宝札をめくるのだが、
タイルを刺して動けないのなら、次のお宝のためにどうタイルを刺す、という予測が立てられず
自然とゲームが難化してしまうことに気がついた、俺の失着。
おそらく次回もこのルール適用なんで、次はお宝をとったら即時次の札をめくる、というルールにしてあげようと思う。
結果1勝1敗。

●ブン・バン・ゴールド

おお、なんか久しぶりだ。
やっぱりあんだけ沢山やったから思い出深いものなんだろうな…と思ったら、
僕長野でこれやるの初めて!とか言い出す、嘘つけ10回はやっとるわw
…みたいな、ギャグみたいな展開になるのが知的障害児との会話のデフォルトです。
記憶が無いことはそれはそれで寂しいのではあるけども、そこを笑い飛ばして次に生かす。
ついでにいうとこの欠落部分を補う効果的な方法って分かっている限りでは存在しなくて、
だからこそ出来るだけ楽しい思い出というトリガーを埋めてやらねばならない、という実情があったりする。

★観察できた内容
基本的な部分は覚えていたようなので、
今日は苦手なものチップ(ミスターの使用キャラはヘビ、俺のキャラにはオバケ)を拾った場合は
それを掴んでオバケだー、と相手に言われたら即座に隠れる必要がある、
という正式ルールを一個追加した。
余談だけど、会社員時代はルールはあとから追加するな、
最初にMAXの基準を作って徐々に緩めるならアリだけど逆は絶対にするな、と教育されてた。真逆。
出来ることが増えてきたら徐々にルールを追加してくとより楽しんでくれる。
さて、そんなルールを追加して、俺がヘビをとって「ヘビだー」と言ったらきちんとゲームテーブルの下に隠れてくれた。
いやそこまでしなくてもいいんだけど。
ミスターが隠れている最中に、ゴールド回収 … …… ………ミスター隠れたままだ。
しばらく待っていると「パパー、いつまでー?」と聞いてくる。しまった!!!
たしかに苦手なものチップが出たらサッと隠れて、と指示はした。
一般常識的にサッと隠れては、隠れたらすぐ顔をあげるものだ、と思い込んでいた。違った。
隠れたら隠れっぱなし。出てくるのはまた別の指示だった。
その場は取れたゴールドがわずかだったので、出て良いよ、でなんとかなったのだが、
これは出てくるための指示をなんらか出さねばならない、んだがそれやったらゲームにならないしなあ。
(相手が伏せている間にゴールドを奪う、というのが本旨なので。)
久しぶりに純粋なひっかかりを感じた一戦だった。

●キャプテン・リノ スーパーバトル

今日も選んでくれたスーパーバトル。
今日は途中から妻も参加してくれた、大変ありがたい。
ルールはほぼ正式ルール(場札を抜く)で行う。これがこなせるだけでも正直大進歩なんだけど。

★観察できた内容
今日は土台をミスターが作ってくれた。前半というか開始5分くらいは互いに普通に構築。

ミスターは順当にダイスで最上階に駆け上がり、反対に俺はダイス引き悪すぎで1Fにしか存在できていない。
途中で歯磨き途中の妻が加わって3人戦で。
妻も順当に組み上げて(というか経験者だわ)どんどん組み上がる…というかあっというまに7F以上に、俺地上だけど。
ミスターはミスターで、柱の間隔を詰めてパパの手番で崩れやすくする、
柱と柱の間に一個柱を差し込んで床を作る。
2Fの床に平行な床を設置して足場を広げる、などお前どうしたどうしてそんな進化した?といったテクニックが目白押し。
しかも覚え立ての披露を繰り返し、かつクレイジーモンキー(お邪魔コマ)を移動させても全然ビルを崩さない。
最終的には11Fまで組み上がってしまった。
全員手札がなくなったところで、チャンピオンメダルを保持し続けた妻が勝利。
俺は自分が負けたことよりも、ミスターがルール、そして相手の手番を守って
しかも11Fなどという今までやったこともない階層を組み上げたことに素直に感動してしまっていて
表彰は2の次になってしまっていた。ミスターすげえよ!

親バカ記録2017年12月

2018年6月

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